ふるかわひであきが、日頃の出来事をただ淡々と耽々と語ります。ただ淡々と耽々と毎日続けるブログです。くじけた時も、淋しい時も、裏切られても、だまされても、いじめられても、泣かされても、平気な顔して続けます。ブログは歌とカウンセリングとSC便りを超えられるか・・
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カイカイ 36

与一の誤算

 

与一は10万の兵士達から見えないところに、おしゃくれ姫の耳を引っ張りながら連れて行った。

 

おしゃくれ姫「イタタタタ、なにすんねんな!」

 

与一「お前はバカか!」

 

おしゃくれ姫「ちょっと待ったりぃな!なんでうちが悪いねんな。あんたが言う通り言えて言うたから、その通り言うただけやんか」

 

与一「それはそうだが、余計なことまで言わなくてよろしい」

 

おしゃくれ姫「はぁ?何が余計で、何が必要なんか、あんたうちにちゃんと言うてくれたんか?」

 

与一「そんなことは言わなくてもわかるだろ!」

 

おしゃくれ姫「はぁ?あんた言うとくけど、うち背中にペストル突き付けられてんねんで。いつ殺されるかわからへんのに、そんな冷静な判断ができるとおもてんの?」

 

与一「ペ、ペストル?」

 

おしゃくれ姫「関西ではペストルでええの!」

 

与一「ここは関西ではなく、体内だ」

 

おしゃくれ姫「あんた、うちがそんなしょうもないダジャレで笑うとでもおもてんの?しかも、かんさいのい、と、たいないのい、しかおうてへんやん」

 

与一「しゃれなど言っておらんわ」

 

おしゃくれ姫「そやしうち、こんなとこ来んの嫌やってん。だいたい今日の客はノリが悪いわ。なんやしらんけどみんな怖い顔して、鉄砲持って。まるで今から戦争に行くみたいや」

 

与一「まさに今から戦争に行くのだ。そのためにお前が・・・」

 

おしゃくれ姫「はいはい、わかってます。どうせマクロファージの影武者でっしゃろ?よろしいがな、好きにしなはれ。なんならそのペストルで、今ここでうちをズドンてやったらよろしいやんか」

 

与一は慌てた。今ここでおしゃくれ姫にヘソを曲げられたら、これからの計画がすべて台無しになるし、おまけに我が国の宝であるマクロファージ姫様のお命が危険にさらされてしまう。

 

与一は懐柔策を取らざるを得なかった。

 

与一「まぁまぁ、姉さん、そんなせっしょうなこといわんと、機嫌治しておくんなはいな。姉さんのしゃべくり、完璧でしたやん。みんな笑うのを必死でこらえてましたで」

 

おしゃくれ姫「え?それほんまか?またそんな調子のええこと言うて、うちを喜ばそうとおもてんにゃろ?」

 

与一「何を言うてますにゃな姉さん、前の席から5列目の左から3番目の兵士が、笑いすぎて病院に運ばれたらしいでっせ」

 

おしゃくれ姫「そんな、たいそうな」

 

与一「ま、冗談にせよ、10万人が姉さんの話術に感動してたんはほんまでおますで」

 

おしゃくれ姫「そうかいなぁ、ほんならまぁかめへんねんけどな」

 

与一「お、さすが姉さん、気持ちの切り替えが早いわ。ワシ、姉さんのそんなあっさりしたとこが前々から好きでしてん」

 

おしゃくれ姫「まぁ、与太郎、お前もそんなおべんちゃら言えるようになったんやな」

 

与一「姉さん、与太郎ちゃいまんねん、与一でんねん」

 

おしゃくれ姫「与一は固いな、今日からあんた、与太郎にしなはれ」

 

与一「与太郎て、なんか落語に出てくるアホぼんみたいでんな」

 

おしゃくれ姫「あんたなにか?師匠が付けた名前にケチ付ける気か?」

 

与一「め、めっそうもございません。私の心得違いでした。師匠、どうかお許しを」

 

おしゃくれ姫「まぁそんだけ言うんやったら、今回だけは大目にみたろ。ほんで次の板(舞台)はいつやのん?」

 

与太郎「へい、今ちょうど幕間で、もうすぐ私らの出番ですわ」

 

おしゃくれ姫「よっしゃ、ほんなら今度も気合いれてやりまっせ、しっかりついてきなはれや!」

 

与太郎「へい、姉さん!」

 

おしゃくれ姫と与太郎は再び10万の兵の前に現れた。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月19日

ふるかわひであき

カイカイ 35

吉良祭保の野望

 

樹状細胞から南部戦線の情報をもらった吉良は両手で膝を叩いた。

 

マクロファージ姫の影武者としておしゃくれ姫を立たせ、もしおしゃくれ姫がカイカイに殺されたら、その事実や遺体を隠し、マクロファージ姫に復活してもらえば良い。

 

もしおしゃくれ姫が影武者として生き残った場合は、警護隊長の白松与一に命じておしゃくれ姫を暗殺し、マクロファージ姫に復活してもらえばよい。

 

う〜む、我ながら名案だ。これならば10万の兵士の士気を高めたままで、マクロファージ姫の命も守れるし、おしゃくれ姫も始末できる。

 

吉良の動きは速かった。

 

早速自慢のiphone11で与一に事の顛末を伝えた。

 

与一は大いに賛成した。

 

マクロファージ姫の命を守るためなら、どんな悪事でも成し遂げる覚悟はできている。

 

お城の地下室から南部戦線まで、おしゃくれ姫は<それ行け!高速特急バイク便>に乗せられて2分で到着した。

 

そして今、おしゃくれ姫は、背中に与一の銃口を感じながら、10万の兵士の前に立っている。

 

おしゃくれ姫とばれないように、その顔には顎を隠すためのマスクが付けられていた。

 

与一がおしゃくれ姫の耳元でささやいた。

 

与一「よいか、今から俺がお前に、小さな声でお前のセリフを言うから、お前はそのとおりに、このマイクに向かって言うんだ。もしおかしなことを言ったら・・・」

 

与一は銃を強く突き付け、声を低くして言った。

 

「この銃でズドンといくからな・・・」

 

おしゃくれ姫は震えながら小さくうなずいた。

 

与一「いいか、それでは言うぞ」

 

おしゃくれ姫「いいか、それでは言うぞ」

 

与一「バカかお前は、まだ言ってはいかん」

 

おしゃくれ姫「バカかお前は、まだ言ってはいかん」

 

与一「お前はアホか!」

 

おしゃくれ姫「お前はアホか!」

 

与一「違う!そこはお前よりマシじゃ!て突っ込まなあかんねん」

 

おしゃくれ姫「違う!そこはお前よりマシじゃ!て突っ込まなあかんねん」

 

与一「いとし・こいし師匠の漫才みて研究せんかい!」

 

おしゃくれ姫「いとし・こいし師匠の漫才みて研究せんかい!」

 

与一「だから、どう言うたらわかんねん!」

 

おしゃくれ姫「だから、どう言うたらわかんねん!」

 

与一「このしゃくれが!」

 

おしゃくれ姫「だれがしゃくれじゃ!ほっとけや!」

 

与一「そこだけ反応すんのんかい!」

 

10万の兵士達は、目の前で起きていることが理解できなかった。

 

その気配を敏感に察した与一はあわてて、「もう君とはやってられんわ、ほな、さいなら〜」と言って、いったん壇上からおしゃくれ姫と一緒に降りた。

 

10万の兵士たちのざわめきだけがその場に残っていた。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月18

ふるかわひであき

カイカイ 34

側近の陰謀

 

与一をリーダーとする姫様警護隊15名は、すかさず10万の兵士に見えないように、意識を失ったマクロファージ姫を司令部テントに運び入れ、その代わりにマクロファージ姫の影武者を10万の兵士の前に立たせた。

 

影武者姫の真後ろで、与一がピストルを影武者姫の背中に突き付けていた。

 

もしおかしな動きをしたら容赦なく撃ち殺す、と影武者姫には伝えてある。

 

影武者姫の名前はおしゃくれ姫。

 

マクロファージ姫の父親が、城につとめる女中に手を出してできた娘で、マクロファージと同い年である。

 

マクロファージの母は、とても美しく、心優しい御妃だったので、王である夫を許し、おしゃくれ姫も自分の娘として育てると言った。

 

マクロファージの母は、とても美しく、心優しい御妃だったので、ほどなく夫とおしゃくれ姫の母である女中を毒殺した。

 

マクロファージの母は、とても美しく、心優しい御妃だったので、それを実行した家来も、口封じのために無実の罪をなすりつけ、はりつけにして殺した。

 

マクロファージの母は、とても美しく、心優しい御妃だったので、マクロファージだけを可愛がり、おしゃくれ姫は馬小屋で奴隷達に育てさせ、マクロファージにはおしゃくれ姫の存在を隠した。

 

そんな環境の中でもおしゃくれ姫は、すくすくと曲がって育ち、手の付けられない、みんなの嫌われ者になった。

 

おしゃくれ姫は、そんな自分の不幸な境遇にも、けなげに耐える・・・ような娘ではなかった。

 

おしゃくれ姫出生の秘密は奴隷頭のマーベルだけが知っていた。

 

マーベルはきつく口止めされ、もし誰かに話したら、マーベルの一家は皆殺しにするという誓約書を書かされた。

 

マーベルは実にまじめで忠実で無口な奴隷の長だったが、酒を飲むと記憶を失くし、なんでもべらべらと喋った。

 

ある日、マーベルが酔っ払った時に、マーベルから自分の出生の秘密を偶然に聞かされたおしゃくれ姫は、自分をこんな目に遭わせた妃を必ず殺してやると誓いながら生きてきた。

 

そして、マクロファージが17歳の誕生日。

 

お城ではマクロファージの17歳を祝う舞踏会が開かれた

 

その舞踏会に紛れ込んだおしゃくれ姫は、こっそりと妃の寝室に忍び込み、ベッドの中に猛毒がある蛇を仕込んでおいた。

 

翌朝、妃はベッドの中で死んでいた。

 

その知らせを聞いたおしゃくれ姫は、自分の計画が成功したことを喜び、いよいよマクロファージ暗殺計画を練りはじめた。

 

陽が沈みかける頃、城の警察がおしゃくれ姫を、御妃殺人の疑いで逮捕した。

 

おしゃくれ姫が、何日も前から奴隷たちに毒蛇を集めさせていたことが、日頃おしゃくれ姫に目の仇にされ、いじめられていた奴隷の密告で発覚したのだ。

 

逮捕した時、おしゃくれ姫の部屋から、<まくろふぁーじころしたんねん!>と、ひらがなで書かれた殺人計画書が押収された。

 

逮捕したまでは良かったが、警察は黙秘を続けるおしゃくれ姫に手を焼いた。

 

曲がりなりにも王族の姫なので、そうそう手荒なこともできない。

 

王族については、その罪を問わないという法律もある。

 

そうかといって、このまま野放しにしては、今度はいつマクロファージ姫の命が狙われるかわからない。

 

困り果てた元老院の長官である吉良祭保は、とりあえず城の地下室におしゃくれ姫を幽閉した。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月17

ふるかわひであき

カイカイ 33

マクロファージ姫、降臨

 

北部戦線から南下した免疫細胞軍が、南部戦線の北、約20センチに到着。

 

マクロファージ率いる免疫細胞軍は約10万人。(最初は22万人だったが、北部戦線の12万人が戦死したため、10万人になった)

 

対する新カイカイ率いるウイルス軍は25万人

 

数の上ではどうみても免疫細胞軍が不利である。

 

しかも新カイカイ軍は若くて勢いがある。

 

免疫細胞軍が勝利するには、全兵士に決死の覚悟が求められる。

 

そういう意味でも、国民に絶大な人気を誇るマクロファージ姫が陣頭指揮を執る作戦は、兵士の士気を高め、勝利への可能性を少しでも拡げるのに役立つ。

 

マクロファージは全軍を小腸の広場に集めた。

 

マクロファージ「みなさんよく聞いてください。これより全軍の指揮をこの私がとります。そして私が自ら先頭に立ち、敵陣に切り込みます」

 

10万の兵士がどよめいた。そして口々に叫んだ。

 

「姫様、そんな危険な!」「おやめ下さい、姫様!」「姫様にもしものことがあったら、我が国は滅亡してしまいます」

 

マクロファージ「静まりなさい。みなさんの気持ちはよくわかりました。みなさんは私を失いたくはないのですね?」

 

10万の兵士がこぶしを高く上げ、ウォ〜!と叫んだ。

 

マクロファージ「ありがとう。それならば、みなさんが選ぶ道はただひとつしかありません。この戦いで勝つことです。この戦いで負けることは、私の死を意味します。みなさん、私に力を貸して下さい。そしてこの戦、必ず勝ちましょう!」

 

10万の兵士が再びこぶしを高く上げ、再びウォ〜!と叫んだ。

 

与一「姫様、戦に出る前に、古来よりキラー細胞族に伝わる勝利のスッポン黒酢をお飲み下さいますよう、警護隊長としてお願い申し上げます」

 

マクロファージ「勝利のスッポン黒酢?」

 

与一「はい。これを飲めば身体が軽くなり、70代でもマラソンが完走できるのでございます。秘伝の薬草を煎じてございますゆえ、戦場で姫様の戦闘能力も必ずしや、向上致します。姫様の安全の為にも、どうかお飲みくださりませ」

 

マクロファージ「そうか、それならば頂こう」

 

マクロファージは勝利のスッポン黒酢を一気に飲み干した。

 

マクロファージ「う〜ん、不味い〜、もう一杯〜」

 

与一「懐かしいCMのリアクションですな、姫様」

 

その声を聞きながら、マクロファージは意識を失った。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月16

ふるかわひであき

カイカイ 32

その頃体内では・・・

 

北部戦線から南下した免疫細胞軍が、南部戦線の北、約20センチに到着。

 

双眼鏡で戦場の様子を覗いたキラーT細胞はその惨状に驚いた。

 

そこには新カイカイの旗がずらりと並び、白血球老兵たちの死体が山のように積まれていた。

 

死体の山の一番上にある死体を見てキラーT細胞は言葉を失くした。

 

白松与之助の死体が強風にさらされていた。

 

その光景は無残としか言いようがなかった。

 

キラーT細胞の頬に涙が一筋流れた。

 

「おじぃちゃん・・・」

 

このキラーT細胞の名前は白松与市。

 

与之助の孫にあたる。

 

与一の頭の中に、幼かった頃、自分に優しかったおじいちゃんの思い出が蘇る。

 

キラー部隊に採用された時、戦士としての心得を優しく、そして時に厳しく教えてくれたおじぃちゃん。

 

そのおじぃちゃんが今、目の前で野ざらしにされ、無残な姿をさらされている。

 

与一はこぶしをブルブルと奮わせて、マクロファージに言った。

 

与一「姫様、どうか私に先陣をお任せ下さいませ」

 

マクロファージ「それはならぬ」

 

与一「そんなご無体な、何故ですか姫様?」

 

マクロファージ「そなたは今、祖父の仇を討とうとして冷静さを欠いておる。戦は熱くなった方が負けるのじゃ」

 

与一「それはそうでございますが・・・。しかし姫様、それでは誰を先陣に?」

 

マクロファージ「わらわが参るぞ」

(注)マクロファージ姫は洋風(私)から和風(わらわ)までこなせますので、時にキャラクターが変わります。みなさん、混乱することなくしっかりとついていきましょう。

 

与一「姫様自らが先陣をお切りになるのですか?それはいけません!万が一にも姫様の身に危険が及んでは取り返しがつきませぬ!」

 

マクロファージ「そなたは、わらわを失いとうないか?」

 

与一「当たり前でございます。姫様は私だけではなく、この国の民、みんなから慕われておられます。優しく、美しき姫様のためなら命も惜しまぬ者ばかりでございます」

 

マクロファージ「それならばなおさらじゃ。私が自ら先陣を切ると言えば、皆の者の士気が上がり、わらわを守るためにそれぞれの力を出し切ることができるのではないか?」

 

与一「はは、おっしゃる通りでございます」

 

マクロファージ「必ずしや南部戦線を奪還し、そなたの祖父の遺体を弔ってやろうぞ」

 

与一「姫様・・・」

 

与一は姫の優しさに泣き崩れた。

 

与一「姫様、それではひとつだけお願いがございます」

 

マクロファージ「なんなりと申してみよ」

 

与一「不肖、この白松与一に姫様の身辺警護をお申し付けくださいませ」

 

マクロファージ「うむ、苦しゅうない。しっかりと励むがよい」

 

与一「ははぁ、ありがたき幸せ〜」

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月15

ふるかわひであき

カイカイ 31

診断

 

医師「この湿疹と痛みの具合から判断して、間違いなく帯状疱疹ですな」

 

私「帯状疱疹?死にますか?」

 

医師「人間、そんなに簡単に死にません」

 

私「どうなるんですか?」

 

医師「しばらくは痛みが続きます」

 

私「原因は何なんですか?」

 

医師「痛みと水疱を生じ、子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが引き起こす病気です。水ぼうそうが治った後も、ウイルスはどなたでも神経の根本に残っています。その体の中にいるウイルスが、再び神経を伝わって出てきたのが帯状疱疹です。帯状疱疹になったが、水ぼうそうにかかっていないとおっっしゃる方がいらっしゃいます。このような方も水ぼうそうにかかっているのですが、軽く済み発熱もはっきりせず虫刺されと区別がつかなかったたためそれと気がつかなかったものと思われます。主要な原因は年齢で、水ぼうそうにかかってから年月が経ち、免疫がウイルスにかかったことを忘れて低下することにあります(低下した免疫力は帯状疱疹の原因ウイルスに限ったもので、他の免疫力は低下していません)」

 

私「年齢ですか?いったいいくつくらいから発症するんですか?」

 

医師「帯状疱疹の発症には、加齢が関係しており、日本人では、50代から帯状疱疹の発症率が高くなります。50代、60代、70代と発症率は増加し、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になるといわれています。帯状疱疹になった患者さん全体のうち、約7割が50歳以上です。しかし、残りの3割には20代〜30代も含まれており、近年の特長として若い人の発症が増加傾向にあります」

 

とりあえず医師の説明に納得した私は、薬の処方箋をもらって調剤薬局に行った。

 

処方箋をみた薬剤師のおじさんは「帯状疱疹ですね。私もやりました。痛いですよね〜」

 

ここからこのおじさんと痛みについて大いに話が盛り上がり、30分くらい話をする。

 

人間不思議なもので、原因がわかり、同じ経験をした人に共感してもらえると安心感が生まれ、痛みがすごく和らいだ。

 

おじさんは私に、バラシクロビルという抗ウイルス薬を1日3回7日分と、痛み止めにカロナールを処方してくれた。

 

医師によると発症して3日以内に抗ウイルス薬を飲むのが一番効果的だったらしい。

 

私の場合、医者に行くかどうか迷った木曜日あたりに医者へ行っていれば良かった勘定になる。

 

後悔しても始まらない。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月14日

ふるかわひであき

 

カイカイ 30

神経を破壊せよ

 

南部戦線は新カイカイ達によって完全に占拠された。

 

新カイカイ達は下腹部の右側から腰にかけて、勝利宣言の旗である発疹をずらりと並べた。

 

これこそが帯状疱疹ウイルスの勝利の証しなのだ。

 

発疹の数は数百に及んだ。

 

次に新カイカイ達は、下腹部右側から腰にかけての神経を、その鋭い爪でずたずたに切り刻みだした。

 

グサ、グサ、グサ、グサ・・・。

 

神経が切られるたびに、まるでカマで草を刈り取るような音がした。

 

<その時、ふるかわひであきは・・・>

 

「いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜、いた〜」

 

「やっぱり土曜日に医者に行っておいたら良かった!痛い!なんやこれ!ピリピリチクチクピリピリチクチクピリピリチクチクピリピリチクチクピリピリチクチクピリピリチクチク〜〜〜〜もういやや〜、耐えられない」

 

<そして日曜日の夜>

 

「いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!いた〜寝られへん!」

 

<そして月曜日のカウンセリング>

 

いた〜人の話を聞いている場合じゃない!いた〜人の話を聞いている場合じゃない!いた〜人の話を聞いている場合じゃない!いた〜人の話を聞いている場合じゃない!いた〜人の話を聞いている場合じゃない!」

 

「早退すべきだ!いや、まだ我慢できる!早退すべきだ!いや、まだ我慢できる!早退すべきだ!いや、まだ我慢できる!早退すべきだ!いや、まだ我慢できる!早退すべきだ!いや、まだ我慢できる!早退すべきだ!いや、まだ我慢できる!」

 

「なんだか痛くてあぶら汗が出てきたぞ・・・これは何か恐ろし気な病が憑りついたに違いない。場合によっては入院して緊急手術かも・・・ヒェ〜、俺はいったいどうなるんやろ〜〜〜」

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月13

ふるかわひであき

カイカイ 29

問答無用!

 

白松与之助の降伏条件は、若いカイカイ達を怒りで興奮させた。

 

子カイカイ達「カイカイ様、今すぐ全員抹殺の命令を!」

 

カイカイ「待て!勝負はもう決している。年老いた白血球を殺して何が面白い?いいか、よく聞け。白血球はカイカイで、カイカイは白血球なのだ。めぐり合わせと縁が違うだけなのだ。無益な争いからは何も生まれぬ」

 

カイカイの話が終わると、一人の子カイカイがカイカイの前に進み出た。

 

子カイカイ「あなたの考えでは、またわれわれはいずれ全滅させられます。どうやらあなたは指揮官には向いていないようです」

 

カイカイ「なに!私に引退せよと申すか!」

 

子カイカイ「はい。これは私一人の考えではありません」

 

子カイカイが合図すると、10人の子カイカイがカイカイの周りをぐるりと取り囲んだ。

 

子カイカイ達の爪は、戦闘モードの刃に変わっていた。

 

カイカイ「ふん、是非もない」

 

カイカイは懐から扇子を取り出し、子カイカイ達に向かって舞を舞った。

 

カイカイ「人間50年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり・・・」

 

次の瞬間、10人の子カイカイ達の鋭い爪が、カイカイの全身を串刺しにした。

 

新カイカイ「ただいまより全軍の指揮は私が執る。みなのもの、白血球どもを皆殺しにせよ!」

 

子カイカイ達「カッイ〜!」

 

その後に白血球達に起こった悲劇は見るも無残、語るに無残であった。

 

血気あふれる若いカイカイ達の前に、年老いた白血球じいさん達はなすすべもなく、死体の山があちこちにできた。

 

ほどなく南部戦線にいた白血球老人部隊は全滅し、カイカイの勝利が宣言され、カイカイの旗が掲げられた。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月12

ふるかわひであき

カイカイ 28

北部戦線の死闘!

 

北部戦線での戦は一進一退を続けていた。

 

確かにカイカイ達は若さに溢れ、血気盛んな戦いをするのだが、キラー細胞達には経験と技術があった。

 

若さと力だけで押してくるカイカイ達をうまくかわし、確実に撃破した。

 

血で血を洗う壮絶な戦いは一週間続けられ、ついにカイカイ軍は全滅した。

 

その勝利を喜ぶ暇もなく、免疫細胞軍はすぐに南部戦線に向かった。

 

伝令によると、加齢でよぼよぼなおじぃさん白血球が多い北部戦線の戦いは、悲惨と言うほかなかった。

 

南部戦線を戦う白血球の平均年齢は80歳を超えていた。

 

そのほとんどの者が、カイカイに攻撃を仕掛ける前に、持病や骨折、老人性うつ病などが原因で倒れこんだ。

 

南部戦線隊長、白松与之助は、カイカイに以下の5つの条件で降伏を申し出た。

 

々濾する代わりに、病やケガで苦しむ白血球達の介護を若いカイカイ達が担うこと。そのために、カイカイ全員に介護福祉士の資格取得を義務付けること。

 

降伏した後の経済不安が大きい。今支給されてる年金だけでは足りなくなる。そこでカイカイ達に軍人恩給を支給してもらいたい。

 

最近は足が弱って買い物や病院に行くことも辛い。そこでカイカイ達の背中に自分たちを乗せて、体内であればどこでも無料の福祉カイカイタクシーを運営して欲しい。

 

ぜ分の死んだ後の財産相続で、自分の嫁や子供ともめている白血球も多くいる。そこで、紛争が速やかに解決するように、無料の法律相談『カイカイ法テラス』を創設して欲しい。

 

ゥ灰蹈覆流行してからカラオケに行けなくなった。きっと水疱瘡ウイルスとコロナウイルスは友達だろうから、なんとかコロナウイルスに、世界中から消えてもらうように説得して欲しい。

 

その内容を聞いた子カイカイ達は一斉に地面に唾を吐き、大声でシュプレヒコールを繰り返した。

 

「殺せ!殺せ!殺せ!」「無条件降伏しか認めるな!」「殺せ!殺せ!殺せ!」

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月11

ふるかわひであき

カイカイ 27

激戦!

 

免疫細胞主力部隊は北に向かい、戦った。

 

免疫細胞達は驚いた。

 

カイカイ達は50年前に比べて、はるかに強くなっている。

 

キラーT細胞「これほどカイカイ達が強くなるとは・・・」

 

マクロファージ「いえ、カイカイ達が強くなったのではありません」

 

キラーT細胞「姫様、どういうことでございますか?」

 

マクロファージ「私たちが弱くなったのです」

 

キラーT細胞「そういえば、確かに最近妙に疲れるし、身体がだるいです。これはいったい、どうしたというのでしょう?」

 

マクロファージ「はっきりと言いましょう。加齢です」

 

キラーT細胞「ハウスですか?SBですか?ククレ?ボン?」

 

マクロファージ「あほらしくて突っ込む気にもなれません」

 

キラーT細胞「そういえば最近、ふるかわひであきのバカタレは『杜の健康スッポン黒酢』のテレビショッピングに強く興味を持っていました。40代女性が20代にしか見えないし、ご愛用者の感想を聞くと、なんだか身体が羽のように軽くなったとか、階段をスキップして上がれるうえに、息も切れないんですよ、とか、マラソン大会に出て、みごと完走した70代のおじいさんとかに感動し、今から30分間、オペレーターを増員し、しかも、今なら初回の方限定で、一か月間無料でお試しいただけて、なんとその上に送料無料!ただし先着150名様のみという言葉に思わずスマホを取り出し、なんども電話しようとしていました」

 

マクロファージ「相変わらずのバカタレですね。あれは死ぬまで治らないから仕方ないのです。5歳児の時からさほど知能と行動パターンは変わらないのです」

 

キラーT細胞「そうですよね。前に穴の開いた包丁セットを買って、すぐに切れなくなって自分が切れてましたからね。あのときも100セット限定で、今ならまな板が付いて、お値段なんと半額で、しかも、いまならもう一本プレゼントキャンペーン中。親戚やお友達にプレゼントしたらきっと喜ばれますよという口車にまんまとひっかかり、母親にその包丁をプレゼントしたら、喜んでもらえるどころか、こんなしょうもないもん買うて、あんさんのアホ〜は死ぬまで治りまへんて30分くらい説教されてましたからね」

 

マクロファージ「まったくつける薬がありません」

 

キラーT細胞「今はフジ医療器の最新型マッサージ機を狙っているようですが、あまりにも高価なのと、置く場所に困るという理由であきらめているようですが、新聞の通販でお値段が半額になっているのを見て、大いに悩んでいるようです」

 

マクロファージ「全く人の気も知らないで。今に大変なことになるのに・・・」

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月10

ふるかわひであき