ふるかわひであきが、日頃の出来事をただ淡々と耽々と語ります。ただ淡々と耽々と毎日続けるブログです。くじけた時も、淋しい時も、裏切られても、だまされても、いじめられても、泣かされても、平気な顔して続けます。ブログは歌とカウンセリングとSC便りを超えられるか・・
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古川橋 3

帰れない事情

ガンダムの話で盛り上がると、あっという間に時間が過ぎて行った。

そろそろ帰ったほうがいのではないかと聞くと、A君は夜の8時までは帰りたくないと言った。

なんで8時なのか分からないが、とにかく腹が減ったから一緒に飯を喰おうと誘った。

お金がないというA君の腕を引っ張ってフードコートに連れて行った。

A君と私は豚のしょうが焼きを一緒に食べた。

学校ではゴジラのように暴れるA君だったが、私の前に座っているのはまだ笑顔があどけない少年だった。

いろいろ話しているうちにA君が家に帰りたくない理由がわかった。

母親の再婚相手が仕事にも行かず家で酒ばかり飲んでいて、A君にも暴力をふるっていた。

母親が仕事から帰るのが夜の8時で、母親がいると義理の父はA君に手を出さないらしい。

当時は児童虐待の通告制度などまだなかった。

母親は事情を何も知らなかった。

殴ったことを母親に言ったら後でもっとひどい目に合わせるぞと義理の父親に脅されていたからだ。

その後A君の担任に、母親との面接をセッティングしてもらい、事実を知った母親はすぐに内縁関係を解消してくれた。

義理の父親がいなくなってから、A君の暴力や暴言はなくなり、地域の高校へ進学して行った。

卒業式の時にA君は私にガンキャノンのプラモデルをくれた。

夕食をごちそうになった御礼だと笑った。

あの日と同じしょうが焼きを食べた。

目の前にいたA君はもう35歳くらいだろう。

A君は私のことを覚えているだろうか・・・。

 

 

2月14日

ふるかわひであき

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