ふるかわひであきが、日頃の出来事をただ淡々と耽々と語ります。ただ淡々と耽々と毎日続けるブログです。くじけた時も、淋しい時も、裏切られても、だまされても、いじめられても、泣かされても、平気な顔して続けます。ブログは歌とカウンセリングとSC便りを超えられるか・・
<< April 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 電車にて | main | 電車にて 3 >>
電車にて 2

続き

 

電車の中は満員にも関らず、私が彼女に譲った席には誰も座らなかった。

 

私が席を譲ったことを知っているからだろう。

 

次の駅で客の入れ替わりがあっても、席は空いたままだった。

 

誰が見ても妊婦の彼女の前の空席に、常識のある人なら誰も座らないだろう。

 

満員電車の中のたったひとつの空席。

 

その席はほんの少し前まで私が座っていた席で、本来ならまだ私の疲れた身体を癒してくれているはずの空間だ。

 

なんで彼女は座らないんだろう。

 

私は何かザラッとした胸のつかえを覚えた。

 

この感情はどこからくるのだろう。

 

その答えはすぐに浮かんだ。

 

彼女は私の存在を消しているのだ。

 

無視しているのでもなく、抵抗しているのでもなく、彼女の中に私の存在が消えているのだ。

 

その理由は分からないし、この仮説が正しいかどうかも分からない。

 

たったひとつ確認できる目の前の事実と言えば、私が彼女に譲った席が、今も空席で残っているということだけだ。

 

そう思うと、私はなんだかこの空席が可哀相に思えた。

 

今日もブログをお読み下さり、ありがとうございました。

2月17日

ふるかわひであき

COMMENT