娘監禁死事件
2020.03.16 Monday
懲役13年
大阪府寝屋川市で、統合失調症だった柿元愛里さん=当時(33)=を10年以上プレハブ小屋に監禁し凍死させたとして、保護責任者遺棄致死罪などに問われた父泰孝(57)、母由加里(55)両被告の裁判員裁判の判決が12日、大阪地裁でありました。
野口卓志裁判長は「人として最低限の尊厳を否定する非人道的行為」と述べ、いずれも求刑通り懲役13年を言い渡しました。
法律的にはこれで間違っていないのでしょう。
鬼のような両親として、世間は片づけるでしょう。
だけど、精神障害を抱える家族を持つ者の苦しみを考えることも必要だと思います。
もちろん、この両親のやったことを肯定するつもりはありません。
でも、統合失調症という病がどれだけ本人と家族を苦しめるのかの理解は無視してはいけません。
毎日毎日、幻聴や妄想に苦しめられ、泣き叫び、同じことを何度も繰り返し叫び、いくら説得しても納得しない地獄の日々が続くのです。
この事件のコメントには「公的機関に相談していればこんなことにはならなかったのに・・・」という識者の意見があります。
だけど、どこの誰にどんな風に相談すればよいのか。
どうして良いのか分からなくて、路頭に迷っている家族も大勢おられます。
加害者を裁くのは当然ですが、それと同時に今後同様の事件が起こらないような対策も考えてほしいものだと思います。
今日もブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。
3月16日
ふるかわひであき