ふるかわひであきが、日頃の出来事をただ淡々と耽々と語ります。ただ淡々と耽々と毎日続けるブログです。くじけた時も、淋しい時も、裏切られても、だまされても、いじめられても、泣かされても、平気な顔して続けます。ブログは歌とカウンセリングとSC便りを超えられるか・・
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スッポン 11

交渉

 

今後もスッポンを捕獲し続けるには釣り竿は不可欠だ。

 

その釣り竿がA君の見張り放棄のおかげで没収されてしまっている。

 

釣り竿は結構高価なので、なかなか次の釣り竿は買えない。

 

もちろん親は没収の経緯を知っているので、新しい釣り竿を買ってくれるわけがない。

 

A君に弁償してもらうのが道理なのだが、スッポンの分け前をピンハネしている負い目があるので、金を出せとは言えない。

 

そこで目を付けたのがA君のお父さんだ。

 

A君のお父さんは魚釣りが趣味で、びっくりするくらい釣り竿を持っている。

 

もしできることなら、そのうちの3本を僕たちに譲ってもらえないか交渉して欲しい、その代わりスッポンから指は放してあげるとA君に言うと、そんなことならすぐにできるし、できるだけ上等な釣り竿がもらえるように頼んでみるから今すぐスッポンから指を取って欲しいと言った。

 

交渉が成立したので、僕たちはA君とスッポンを連れて池まで行き、スッポンを絶対逃がさないようにしっかりと抑えながら、池の水の中にスッポンを入れた。

 

すぐにスッポンはA君の指を口から放して、池の中に泳いで逃げようと必死でもがいた。

 

再びスッポンをバケツに入れた僕たちはA君に、指はまだ手に引っ付いているか聞いた。

 

A君は涙を拭きながら、人差し指を大事そうに見つめ、僕たちに感謝した。

 

後日、A君は僕たちに釣り竿を持ってきてくれた。

 

よほど感謝していたのか、A君のお父さんが優しいのか分からないが、とても上等な釣り竿だった。

 

今日もブログに来てくれてありがとう。

7月23日

ふるかわひであき

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