私の散歩コースは淀川河川敷。
理由は自然の音がたくさんあるからだ。
川のせせらぎ、風が木々を揺らす音、それから野鳥の鳴き声。
この日もたくさんの野鳥に出会えた。
今の季節はうぐいすが良い声を響かせる。
野生のウグイスがたくさん生息している。
上の写真の真ん中くらいにいるのだが、ちょっとわかりにくいかな。
小川には綺麗なブルーの羽根を持つこの鳥が姿を現した。
カワセミ。このあたりでは結構見かけるが、昔に比べたら確実に減っている。
カワセミに出会うと、とても幸せな気持ちになる。
まさに幸せの青い鳥だ。
カワセミを見ると、私は必ず大好きなこの歌を口ずさむのだ。
今日もブログにお越しいただき誠にありがとうございます。
3月18日
ふるかわひであき
]]>
丑年生まれの性なのか、私は走るよりも歩く方が好きだ。
ほっといたら一日中歩いている。
歩くといろんなひらめきがあるとみなさん言われるが、私は何もひらめかない。
なにも考えずに歩いているのかと言われれば、何も考えてない。
何も考えていないというより、何も考えない訓練をしている。
人間、何も考えないでいることほど難しいことはない。
そこで役立つのが般若心経や真言である。
暗記した真言を片っ端から思いだしながら歩く。
そうすると、脳内で余計なことを考える隙間がなくなる。
ただ、ブツブツと真言を唱えながら歩いていると、まるで修行僧みたいで、ちょっと不気味な人に思われてるかもしれないが、そんなことは気にしない。
人間の脳ミソは、その習性として、ほっといたら際限なくいろんな考えをグルグルグルグル回す。
「お昼は何を食べよう」「今日は寒い」「昨日あの人はなんであんなことを言ったのだろう」「あいつは今頃何をしているのかな・・・」「今度上司にこんなことを言われたら、こんな風に言い返してやる」
私たちは、言語、食事、交通といった事柄だけでも、1日で平均2万回以上も脳内言語で選択をしている。
これに、歩く・座るといった、体をどう動かすかについての決断や、会社や自宅で行なっている決断まで全て含めると、3万5,000回に及ぶ。
この膨大な数の脳内言語は、とても厄介な奴でもある。
ほっておくと、どんどんネガティブ思考になる傾向があり、それが鬱病とかの大きな要因のひとつになる。
どうしても脳内言語を止める必要があるのだが、それには訓練が必要だ。
マインドフルネスもそのひとつだし、ヨガや座禅もそうだ。
しかし、ヨガも座禅もマインドフルネスも得とくするのはなかなか難しい。
そこで私が考え出したのが、歩きながらお経や真言の暗記や読経。
暗記した記憶をたどりながら唱えるので、他の脳内言語が入ってくる隙間がない。
あくまでも私流のやり方だが、脳内言語がうるさくない生活は結構快適だ。
みなさんもご自分なりのマインドフルネスを開発されたらよろしいかと思う。
私は般若心経や真言だが、聖書でも構わないし、好きな歌を暗記するのでも良いし、ゴジラの敵キャラ怪獣を全部思い出すのでも構わない。
脳内言語に苦しめられない生活は、想像以上に楽なのだ。
他にもいろいろと脳内言語を閉じ込める方法を持っているが、いずれまたブログで紹介しようとおもう。
今日もブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。
3月17日
ふるかわひであき
]]>
思ったより早くPCが復活しました。
5年間保証を付けていたので修理代金は無料です。
買うときは5年間保証は必要かなぁ・・・ちょっと高いしなぁ・・・と迷いながら、入っておいて良かったです。
買うときにお店の人は、だいたい5年前後で不具合が出てきますよと言っていたので、まさにその通りでした。
よし、今後も高額電化製品には5年間保証を付けよう。
今日は卒業式。
私の小さなお友達がいる子ども園も卒園式です。
小学校に入るまではあっという間。
みんな大きくなったなぁ・・・。
卒園式の前日、園児と先生たちのお別れ茶話会があり、私も参加させてもらいました。
みんな揚げたてのポテトとカルピスをもらって大喜び。
ポテトとカルピスが配られるのは子どもだけです。
私の右隣にいた男の子(相当やんちゃ坊主でした)が「僕のひとつあげるわ」と言ってポテトをくれました。
「君のが減るけどええのん?」と聞くと「みんなで分けて食べた方がおいしいやん」。
私の左隣にいた女の子が、私の袖にさっき砂遊びした砂が付いているのを見て、自分の胸に下がったハンカチで綺麗に砂を払ってくれました。
あぁ、この子らも来月から小学生か。
いつもでもこのままでいてくれたらなぁ・・・。
いやいや、諸行無常。
みんな大きく羽ばたいて下さいね。
今日もブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。
3月16日
ふるかわひであき
]]>
いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
パソコンを起動するときに、冷却ファンが原因と思われる音がして、それが半端なく大きくてヒステリックな音なのです。
なので、修理に出します。
修理が完了するまでブログをアップできませんので、ごめんなさいです。
修理が完了次第、また始めますので、今しばらくお待ちくださいませ。
待っててね〜。
今日もブログにお越しいただきありがとうございます。
3月13日
ふるかわひであき
]]>
世界で一番自殺の多い国は韓国だ。
その韓国が深刻な少子化問題を抱えている。
韓国では一人の女性が生涯に産む子供の数を示す「合計特殊出生率」が0・72と世界最低水準を記録した。
自殺の人数は世界最高で、子どもを産む人数は世界最低。
自殺と少子化は連動しているかもしれない。
日本の自殺者数は世界4位。
1位 韓国 2位 リトアニア 3位 スロベニア 4位 日本
リトアニアとスロベニアは社会主義国家で政情不安があり、アルコール中毒者が多く、日照時間も短い。(アル中と日照時間の短さは自殺リスクを大きく引き上げる)
日本は、アジアでは韓国に次ぐ自殺者数を記録する。
統計によると、日本人50歳女性の27%が子どもを産まない選択をしている。
女性が子どもを産まない理由は大きく分けて5つある。
1.結婚しない人が増えた(未婚率の上昇)
2.生活するのに精いっぱい(貧困=非正規社員の急増)
3.子育てが大変すぎる(教育費の高騰、行政によるサポート不足)
4.将来への不安(年金制度の崩壊懸念、国の借金への不安)
5.子育て以外の選択肢が多い(価値観の多様化)
つまり、子どもを生めばこの5つの苦難が待ち受ける。
それに加え、不登校、いじめ、虐待・・・。
日本の小中高校生の自殺は年間500人を超え、現在も増え続けている。
中国はいつ台湾に侵攻するかわからない、北朝鮮はいつミサイルを撃ち込むかわからない、ウクライナに攻め込んだロシア、イスラエルとパレスチナ問題・・・。
子どもが大人になる頃には徴兵制で戦争に行かされ、殺されてしまう可能性もある。
今の日本で子ども達は「自殺で死ぬ」「戦争で死ぬ」のリスクを抱えている。
「こんな世の中に子どもを産むのは可哀そう・・・」
そう思う女性が増えている。
我が子を産んで大切に育てるというのは立派な母親の愛情だ。
しかし、ガザやウクライナで、ミサイルや爆弾で吹き飛ばされた子ども達の悲惨な映像を見れば、我が子をそんな目に遭わせたくないからこの世に産まないと思うのも母親の愛情のひとつかもしれない。
私は子ども園にたくさんの小さなお友達がいる。
この子ども達がミサイルで吹き飛ばされることを想像しただけで身震いする。
さて、我々大人が今、やらなければならないことは何だろう・・・。
今日もブログにお越しいただきありがとうございます。
3月12日
ふるかわひであき
]]>
最初に「怒る(おこる)」と「叱る」の違いを押さえます。
「怒る(おこる)」というのは、子どもが、自分の言った通りに動いてくれなかった時などに、自分が腹を立てていることを子どもにぶつけてしまうこと。八つ当たりのような、感情的なものです。
「叱る」とは、相手をより良い方向に導こうとするために、注意やアドバイスをすること。同じ間違いを繰り返さないために話をすること。道筋を立てて話ができる、論理的なものです。
当たり前のようで、この二つをはき違えている親御さんが大変多いです。
「怒る(おこる)」は虐待の入り口です。子どもに対して「怒り(いかり)」が収まらない場合や、そのことで親がしんどくなったり、怒ったあとに自己嫌悪があるようであれば、「アンガーマネージメント」を習得する必要が出てきます。カウンセリングを受けながら学びます。
今回は「叱る」の扱い方をお話します。
1「腹を決めて1時間、子どもと話をする」の法則
なぜ1時間なのか・・・叱る方も叱られる方も、人間が集中できる時間の限界が1時間だからです。
この1時間は、決して他の用事は入れてはいけません。
自分の仕事や家事をしながらの「ながら叱り」は逆効果です。
仕事で言えば、自分の会社の運命を決める大切な取引先の社長と話をするような感覚を持って話をします。
1時間話をする時に、親(叱る側)には2つの選択肢があります。
?を選択した場合、それは「怒る」になります。子どもを叱りたいのなら、?を選択しないといけません。
この1時間を「禁止」「命令」「説教」の時間にすると、親ばかりが話すことになり、親は満足かも知れませんが、子どもには何も入りません。
2「正しいことを押し付けるな!」の法則
叱るときというのは、たいてい子どもが何か良くないことをしたときです。
親や教師は正論、つまり正しいことを子どもに言います。
それは決して間違いではありません。が、正しいことを言えば正しく子どもに伝わるとは限りません。
だいたい、正しいことを言っている人は絶対に引きません。
だって「正しいこと」を言っているのですから。
自分が正しいという確信があるので、相手がどんな理屈を言ってきても、必ず上からかぶせます。
「万引きは犯罪や!やってはいけないことや!」正しいですが、「なんで万引きしたのか」子どもはこれを聞いて欲しいのです。
「万引きは悪いこと」と「1+1=2」は同じです。
分かりやすいけれど、答えが出た時点で話は終わり、分かってもらえないと思った子どもはまた同じことを繰り返すでしょう。
子どもをこてんぱんにやっつけるのが目的であれば正論で詰めて頭を下げさせればいいですが、叱る目的は何でした?
正しい方向に導く…でしたね。
「万引きは悪いこと」はそのとおりですが、そんなことくらい子どもでも分かっています。
「嘘をつく」「盗む」・・・子どものこの問題行動の意味を考えるのに、親や教師の正論は邪魔になるということを覚えておいて下さい。
次号に続く…
今日もブログにお越しいただきありがとうございます。
3月11日
ふるかわひであき
]]>
昨年の12月3日にこのブログに掲載した「子どもの叱り方を考える」。
予想外に反響があり、次号はまだか?という嬉しいご意見も多く頂きました。
また、子どもが卒業した保護者のみなさんの中には、卒業したらスクールカウンセラー便りの続きが読めない、何とかならないかというご要望も頂いております。。
そこで前回の続編もこのブログでも紹介しようと思います。
今年からブログを読み始めた人や、前回の内容を忘れてしまった人もおられるだろうと思うので、今日はもう一度前回の記事を掲載しようと思います。
まずはお読みくださいませ。
スクールカウンセラー便り 令和5年 冬号
「 子どもの叱り方を考える 」
多くの子育てマニュアル本や教育・心理学の専門家は「子どもは褒めて伸ばしましょう」と声高々に主張します。間違ってはいないし、それに反対する気もありません。ただ、子育てをしていると、褒めてばかりもいられないのが現実です。子どもに対していつもニコニコ笑い、何をやらかしてもヨシヨシと言って頭を撫でてあげられる親は、もはや親と言うよりも観音様です。子育てをしていると、どうしても叱らなければならない時があります。それではどんな時に子どもを叱らなければならないのでしょうか。次の3つのパターンに大きく分けられます。
?「自分や他人を傷つけてしまう恐れのある行動」
幼児期〜小学生であれば、ハサミなどの刃物を持って走り回ったりふざけたりする行動です。転んで自分の身体を傷つけたり、ふざけていて、近くの友だちを傷つけたりする可能性があります。友だちを殴ったり、髪の毛を引っ張ったり、つねったりすることもそうですね。中学生〜高校生になると、喧嘩、無免許バイクによる事故、いじめ、自傷行為や自殺などです。
?「道徳や社会のルールに反している行動」
幼児期〜小学生であれば、お友だちと仲良く遊ぶ。公共の場所や乗り物の中などで騒がないなど、その場に適応した行動がとれる。中学生〜高校生になると、無免許運転をしない、深夜俳諧をしない、タバコや酒、ドラッグに近づかないなど、ほぼ大人と同じ道徳規範が求められます。
?「人間関係を壊してしまう行動」
これは年齢を問わず(大人でも)、嘘をつく、人の物を盗む、人を傷つけるような言動、裏切り行為などがあげられます。
子どもがこれらの不適切な行動をしたとき、親は叱らなければなりません。子どもが不適切な行動をしているにも関わらず親がそれを放置すると、親の責任が問われます。例えば、中高生の子供に非行傾向があり、日頃から補導や学校からの指導を受けているにも関わらず、それに対して親が適切な監督をしていないという場合には、親にも子どもが起こした不法行為の責任が問われる可能性があります。
法律的にせよ、倫理的にせよ、愛情にせよ、とにかく親は子どもを叱らなければならない時があります。
問題はその叱り方です。
叱り方を間違えると、子どもは反省するどころか、ますます不適切な行動を繰り返してしまいます。
それでは、どんな叱り方をすれば良いのか、叱り方のポイントを次号からお話しします。
*急に冷え込んできましたね。季節や温度の変化に心は敏感に反応し、不安や憂鬱などさまざまな気持ちの不調として現れます。
対策は睡眠、食事、運動、入浴です。
〜〜子育てに悩むお父さま、お母さまへ〜〜
一人で悩まずにスクールカウンセラーに相談してみませんか?
あらゆる心理技法を駆使して、みなさまのメンタルヘルスをお守りします。
(この続きは明日令和6年3月11日に掲載予定です)
rainさん、コメントありがとうございます。トカゲの母さんの物語は泣けますね。
この薬手帳お気に入りです。トカゲもいますよ〜。
今日もブログにお越しいただき、ありがとうございます。
3月10日
ふるかわひであき
]]>
やっと声が出るようになってきた。
この日は鼻のレントゲン写真を撮る為に通院。
9:30に予約しているので、9:00の電車に乗れば十分だ。
家を出る時に予約票とお薬手帳を忘れたのを思い出し、急いでカバンに入れた。
予約票の時間を見てぶっとんだ!
9:30ではなく9:10ではないか!
すでに今は9時5分前。
うわ〜、絶対間に合わへん!
いや待てよ、あきらめるのはまだ早い。
駅から全力疾走すれば5分以内の遅刻にできる。
私は電車を降りると、改札を出て全速力で耳鼻科に走った。
しかし、あるはずの耳鼻科がどこにもない!
あれ〜、まさか引っ越すわけないから、私が道を間違えたに違いない。
ここは冷静に、冷静に、冷静に・・・
アイフォンのナビで場所を確かめる。
あ〜、あわててたから、一本北側の道に入ってしまってたのだ。
道がわかればこっちのもの。
またまた全力で走り、耳鼻科に滑り込んだ。
時間は9:28分。
受付で予約票をだし、18分の遅刻を謝ると、前の予約の人の診察が長引いていて、ちょうど良かったのだと言ってもらえた。
うわ〜、助かったけど、全力で走る必要もなかったかも(笑)
レントゲンの結果異常なし。
細菌による炎症が少し残っているので、お薬を2週間分出すのでそれを飲み切り、それで大丈夫であればもう通わなくてもよろしいと言ってもらえた。
しっかり治すために、調子が良くてもお薬は途中でやめてはいけないらしい。
確かに中途半端に治して再発するよりは、ここでしっかり治しておいたほうが良さそうだ。
それにしても久しぶりによく走った一日だった。
今日もブログにお越しいただき、ありがとうございます。
3月9日
ふるかわひであき
]]>
調剤薬局も空いていた。
広々とした清潔感あふれる空間。
すぐに薬剤師さんが来てくれて、処方箋を受け取ってくれた。
彼女は私にマイナンバーカードはお持ちですか?と聞いた。
持っていると答えると、それが保険証の代わりになるからと言って、手続きをしてくれた。
便利な世の中だが、なんかカードに管理されているような気もしないでもない。
そう言えば昔「住民基本台帳」なるものがあったが、あれはいったいどうなったのだろうか・・・。
お薬ができるまでソファーに座って待つ。
ふと壁を見ると、お薬手帳のサンプルが10種類以上並んでいた。
さまざまなデザインのお薬手帳のなかで、私はすみっコぐらしのデザインに強く惹かれた。
どしてもあれが欲しい。
すみっコぐらしは私と子ども園の小さいお友達の推しなのだ。
しかしその横の注意書きに「新しいお薬手帳をお渡しする時に引き換えますが、図柄の指定はできません」と書いてある。
私が今持っているお薬手帳には、まだ5ページ分くらいの余白がある。
それにもし交換の時期になっても、こちらで図柄は選べないのだ。
仕方ないな。
お薬が運ばれてきて、薬剤師さんが薬の説明を丁寧にしてくれた。
最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた。
私はほとんど出ない声をヒ〜ヒ〜言わせながら、身振り手振りで、ダメ元で、「あのすみっコぐらしのお薬手帳が欲しい」と伝えた。
彼女は今のお薬手帳をみて、残念そうに「あ〜、まだページが残ってますね・・・」と言った。
私はほとんど出ない声をヒ〜ヒ〜言わせながら、身振り手振りで、ダメ元で、「あのすみっコぐらしのエビフライのしっぽが大好きなのだ」と伝えた。(トンカツの端っこやトカゲやほこりも好きだ)
彼女は私を気の毒に思い、奥の事務室みたいなところに行って、何やら上司みたいな人と相談し、再び戻ってきた。
彼女は私に50円頂きますが、それでも良ければお渡しします、と言った。
私はほとんど出ない声をヒ〜ヒ〜言わせながら、身振り手振りで、ダメ元で、「ありがとう、あなたの優しさに感謝します」と伝えた(うまく伝わったかどうかは分からない)
かくして、私は素晴らしい治療を受けられた上に、50円ですみっコぐらしのお薬手帳まで手に入れた。
声が出なくなったのは不幸な出来事だったが、いろんな経験をしてすみっコぐらしのお薬手帳を手に入れたのは幸せなできごとだった。
あ〜、私はいったい幸せなのだろうか、不幸せなのだろうか・・・。
きっとこういうことを考えないことが一番幸せなのだろう。
今日もブログにお越しいただき、ありがとうございます。
3月8日
ふるかわひであき
]]>
診察室に入ると、初老の先生と看護師さんが2人いた。
問診票を見ながら先生はニコニコ笑いながら、症状を丁寧に聞いてくれた。
とても優しそうな先生だ。
先生は私の鼻にファイバーを入れて、その画像をモニターに映しながら解説してくれた。
急性副鼻腔炎と診断された。
モニターに映し出された私の鼻毛は、まるでハリネズミの毛のように長く太かった。
私はかすれた声で「声がでないんです」と先生に伝えた。
先生は喉を診て「すぐには戻りませんが、必ず治りますから大丈夫ですよ」と言ってくれた。
お医者さんに大丈夫ですよと言ってもらうことほど安心なことはない。
次回からはインターネットで予約できるから待ち時間はあまりないらしい。
あ〜、こっちの耳鼻科にして良かった。
ちょっと待てよ。
もしあのまま電車が動かなくて、もう一つの耳鼻科に行っていても「あ〜、こっちにして良かった」と思っていたかもしれない。
そうなると私は「やっぱりシンクロシティは素晴らしい!」と喜んでいただろう。
しかし、もし、もう一つの耳鼻科に行って良くならなかったら「ちっ、シンクロニシティなんか嘘っぱちやん!」と嘆いていたに違いない。
人間は自分の考えを正当化しようとして、シンクロニシティとか神様とか、いろいろと目に見えないものを引っ張り出してきては一喜一憂する生き物かもしれない。
しかし、自分の思いを超えたところで何かの力が自分に働いていることは否定できない。
でもそれをいくら追いかけても、考えても、言葉にしようとしても、証明しようとしても、人間には(少なくとも私には)それを捕まえることはできないのだろう。
そんなことを考えながら薬の処方箋をもらい、同じビルにある調剤薬局に行った。
今日もブログにお越しいただき、ありがとうございます。
3月7日
ふるかわひであき
]]>
いつ動き出すか分からない電車を、とりあえず5分だけ待つことにした。
電車を待つこと5分10秒。
これはダメだと思い、改札に戻ろうとした時、ホームから歓声とどよめきの声が聞こえた。
「電車が動いたで〜」
「しかも上下線ともやん」
せっかく車で楽ちんモードになろうとしていた私は、心の中で少し残念に思いながらも電車に乗った。
これも何かのシンクロニシティだ。
黙って受け入れよう。
隣の駅について耳鼻科を探す。
なかなか見つからない。
スマホで確かめると、少し行き過ぎたようだ。
引き返して再び探す。
う〜む、なかなか耳鼻科にたどり着けないぞ。
やっとビルの3階にある耳鼻科を見つけてエレベーターに乗った。
あ〜、きっと山のように患者さんがいて、待合室は座る場所もないくらいなんだろうなぁ・・・。
重く暗い気持ちでドアを開けると、待合室には3人しかいなかった。
すぐに受付から「おはようございます。受付はこちらです」と、とても愛想よく声がかかった。
私は保険証と前日に印刷しておいた問診票を渡して、待つことにした。
きっと何時間も待たされるだろうと思い、読みかけの文庫本を2冊持ってきていた。
本を開けて読もうとした時、ちょうど私の目の前に小さなテレビがあり、アンパンマンのビデオが流されていた。(音声は切られている)
バイキンマンがUFOに乗って笑っている。
バイキンマンはUFOから出ているハサミみたいになっている手を使って、宝石箱をつかもうとしている。
そこにアンパンマンが飛んできた。
アンパンマンはバイキンマンに何か言っている。
きっと「バイキンマン、許さないぞ!」と言っているのだ。
すぐにバイキンマンのアップになり、バイキンマンが笑いながら何か言っている。
きっと「許してなんかいらないもんね〜」と言っているのだ。
たぶん効果音でバイキンマンのおどろおどろしいテーマが流れているのだろう。
私は音のないアンパンマンの動画にすっかりはまってしまった。
全ての動画のシーンに私の考えたセリフを入れて行くのだ。
うわ。めっちゃ楽しいやん!
次のシーンではバイキンマンがドキンちゃんに笑いながら何かを話している。
ちょうどそのシーンの時に診察室から「古川さんどうぞ」と呼ばれた。
私は思わず「ハヒフヘホ〜」と返事しそうになるのをこらえた。
(もしハヒフヘホ〜と返事したら、お医者さんと看護師さんは笑ってくれたかもしれないと思うと、普通に返事をしてしまった自分に少し後悔した。ただ、いきなりハヒフヘホ〜と返事していたら精神科の病院を紹介されていた可能性もある)
今日もブログにお越しいただきありがとうございます。
3月6日
ふるかわひであき
]]>
8軒以上検索して、最後に2つの耳鼻科に絞った。
1 駅から徒歩3分 地域では名医として有名。但し待ち時間が恐ろしく長い。2〜3時間の覚悟は必要とある。治療内容は確かなようだ。
2 駅から徒歩20分。但し駐車場有で仕事帰りには超便利。待ち時間はほとんどなしで、いつでも診てくれる。治療内容については賛否両論。
う〜む、もの凄い葛藤。
毎日仕事で忙しく、帰りも遅いので、便利さを取り、治療内容はイチかバチかの2を取るのか、恐ろしく長い待ち時間を耐えてでも、確実な治療の1を取るか・・・。
喉の痛みと鼻づまりに耐えながらさんざん迷ったあげく、治療内容の確実な1を選ぶことにした。
診察開始は朝の9時半から。
論文の校正や相談記録など、あれもこれもしなければならないことはたくさんあったが、とにかく治療優先にして、9時に我が家を出発。
電車に乗れば9:15には到着予定だ。
その耳鼻科は私が利用する最寄の駅の次の駅。
乗車時間は3分少々。
最寄り駅につくと、駅のホームに人が溢れていた。
全身に嫌な予感が走る。
しかも電車は上下線とも、すぐ目の前の踏切のところで停止しているではないか。
ホームの人達が口々に騒いでる。
「冗談やないで」
「また飛び込みかよ」
「人の迷惑考えろや」
「いつになったら動くんや」
「仕事に間に合いそうもない」
私はしばらくホームで考えた。
きっとこれは、今から行く耳鼻科へは行ってはいけないというお告げというか、シンクロニシティに違いない。
きっと今から行けば下手したら5時間待たされるから、もう一つの方の耳鼻科へ行きなさいということだ。
あと5分待って動かなかったら、引き返して、車でもう一つの方の耳鼻科へ行こう。
車なら便利だし、それにすぐに診てもらえるのだ。
(続く)
今日もブログにお越しくださり、誠にありがとうございます。
3月5日
ふるかわひであき
]]>
アレルギーの影響か、喉と鼻に違和感を感じながら講演会ライブを実施。
2時間弱、ひとりで喋りまくり、歌い続けた。
歌うとき高音部がかすれて出にくかったが、盛況のうちに何とか乗り切る。
アンコールも歌い、全力を出し切る。
その帰り道、喉がヒリヒリと焼け付くように痛くなった。
唾を飲み込んだだけでも痛い。
おまけに鼻の奥で鼻づまり。
呼吸も苦しい。
翌朝、喉が痛くて目が覚めた。
おまけに声がほとんど出ない。
何とか仕事に行ったが、声がガラガラで、とても話せる状態ではない。
発熱はないので、コロナやインフルエンザではないのだろうが、喋れないのはカウンセラーとしてはきつい。
この日は相談者さんに事情を説明して、今日はうなづくだけしかできないから、そちらで思いっきり喋ってくださいとお願いした。
みなさんは私に同情し、快く同意してくださった。
会議に出た私の様子をみて、養護教諭のU先生とK先輩が、そんな声では仕事にならないから明日の仕事は休んで医者に行くように勧めてくれた。
声が出ない私に代わりに、K先輩が明日勤務予定の学校に電話してくれた。
翌日、早速耳鼻科へ。
今まで通っていた耳鼻科の先生は御高齢のため、昨年に廃業されている。
さて困った。
耳鼻科難民になってしまったぞ・・・。
今日もブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。
3月3日
ふるかわひであき
]]>
とりあえず母に合格の報告をしなければならない。
薬問屋の話をなかったことにしてもらうのだ。
家に帰ると母はいきなり私を抱きしめた。
何すんねん!と言いながら私は母の胸から脱出した。
母は私を絶賛し、ありったけの褒め言葉を私に投げかけた。
なぜ、私が合格したとわかったのだろう・・・。
そのことを尋ねると、ついさっき担任が合格を知らせる電話をしてきたらしい。
そして担任は万が一、見間違えなどがあったらいけないので、他の先生と一緒に合格発表を見に行き、間違いがないことを複数の目で確認しましたと、母に報告した。
その時に担任が、私が帰ってきたら、思いっきり抱きしめて褒めてやって欲しいと、母に要望したそうだ。
自分は学校に行けなかったので、学校大好き、先生大好きの母は、先生の言うことはあたかも神の声のように大事にする。
これで薬問屋の話はなしだと念を押す私に、母は薬問屋の話は去年の秋になくなったのだと言った。
理由を聞くと、ある日担任が家にやってきて、最近の古川は人が変わったように勉強し始め、確実に理解力を上げている。他の教師もそれを認めている。なので古川には高校へ行かせて頂きたい。薬問屋も興味はありますが、今のペースで勉強すればきっと高校でもそれなりの成績が取れるし、大学進学もできますよと母に告げた。
担任の「大学」という言葉に母は強く惹かれた。
母と担任は、この話は本人が実際に合格するまでは黙っておこうと言うことで一致した。
今それを話すと、あいつは確実に勉強をやめて遊び惚けるに違いないと考えたのだ。
う〜む、敵ながらあっぱれだ。
たぶん、絶対遊び惚けてた自信はある。
今振り返れば、自分の全く知らないところで、自分のことを思ってくれている人や、大事に思っている人はいるのだなぁ・・・とつくづく思う。
それなのに自分はいつも、自分の好き嫌いで人と接し、ものごとを考え、常に損か得かと計算し、自分の価値観で善し悪しを決め、他者を選び、嫌い、見捨ててきた。
「私は何を本当に尊いこととして生きてきたのだろうか・・・」
今の子ども達、そして過去の自分の受験を考えた時に、ふとそんな気持ちになった。
この年になると、ますます深く考えるのが仏教の教え。
「選ばず、嫌わず、見捨てず」の仏の慈悲が還暦を超えた身にしみじみ沁みてくる。
(終)
今日もブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。
3月2日
ふるかわひであき
]]>
いろいろなことがあったが、何とか試験日を迎えた。
友だちというのはありがたいもので、試験の前日に北野天満宮で買ってきた合格お守りと合格必勝鉛筆を届けてくれた。(万引きの疑いあり)
合格必勝お守りは白塗りで「合格必勝・北野天満宮」と金文字で書いてあった。
受験会場での私の席はど真ん中の最前列。
いつもなら私が一番嫌いな場所だ。
理由は一番カンニングがしにくい場所だから。
しかし、その日はカンニングをする気などさらさらなかったから、気にならなかった。
もしカンニングをして失格になれば、この1年の苦労が台無しになり、即、薬問屋に行かされるのだ。
試験官が「合図をするまでは答案用紙を裏向けておくこと」と冷たく言った。
試験開始まであと5分。
緊張は最高潮に達した。
試験官が私の合格鉛筆をみて「そんな縁起担ぎ意味あるのかね」と、さげすむように笑った。
そして試験が始まる。
答案用紙をひっくり返し、私は夢中で回答していった。
ほとんど基本的な問題だったが、いくつか分からない問題があった。
分からない問題がどれか分かるというのは、勉強していた証拠。
勉強していないと、どれが分からない問題なのかも分からないのだ。
そして合格発表の日を迎えた。
当時はインターネットなどなく、高校の掲示板を直接見に行くしかなかった。
掲示板の前にはすでに多くの人が集まっていた。
合格の歓声をあげる人、不合格で泣き崩れる人・・・まさに悲喜こもごも。
私は人ごみを押しのけ、一番前に行って自分の番号を探した。
結構番号が飛んでいる。
これはヤバいかもしれない。
そして、自分の番号を見つけた。
思わずガッツポーズをして、そのまま中学に向かった。
当時は合否の結果を、生徒自身が中学の担任に報告するシステムだった。
職員室の担任の周りには、すでに数人の生徒が合否を報告していた。
担任は私の合格報告を聞くと、「何かの間違いではないか?」と冷たく言い放った。
私から受験票をひったくるように奪い取ると、他の先生たちと何やらひそひそ話を始めた。
そして私に「お前の見間違えかも知れないから、今から確かめに行ってくる」と言った。
彼は私の合格を信じていなかったのだ。
それにそう言われると自分でも見間違いだったのかもしれないという不安が出てきた・・・
今日もブログに来て頂きありがとうございます。
2月28日
ふるかわひであき
]]>