ふるかわひであきが、日頃の出来事をただ淡々と耽々と語ります。ただ淡々と耽々と毎日続けるブログです。くじけた時も、淋しい時も、裏切られても、だまされても、いじめられても、泣かされても、平気な顔して続けます。ブログは歌とカウンセリングとSC便りを超えられるか・・
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カイカイ 28

北部戦線の死闘!

 

北部戦線での戦は一進一退を続けていた。

 

確かにカイカイ達は若さに溢れ、血気盛んな戦いをするのだが、キラー細胞達には経験と技術があった。

 

若さと力だけで押してくるカイカイ達をうまくかわし、確実に撃破した。

 

血で血を洗う壮絶な戦いは一週間続けられ、ついにカイカイ軍は全滅した。

 

その勝利を喜ぶ暇もなく、免疫細胞軍はすぐに南部戦線に向かった。

 

伝令によると、加齢でよぼよぼなおじぃさん白血球が多い北部戦線の戦いは、悲惨と言うほかなかった。

 

南部戦線を戦う白血球の平均年齢は80歳を超えていた。

 

そのほとんどの者が、カイカイに攻撃を仕掛ける前に、持病や骨折、老人性うつ病などが原因で倒れこんだ。

 

南部戦線隊長、白松与之助は、カイカイに以下の5つの条件で降伏を申し出た。

 

々濾する代わりに、病やケガで苦しむ白血球達の介護を若いカイカイ達が担うこと。そのために、カイカイ全員に介護福祉士の資格取得を義務付けること。

 

降伏した後の経済不安が大きい。今支給されてる年金だけでは足りなくなる。そこでカイカイ達に軍人恩給を支給してもらいたい。

 

最近は足が弱って買い物や病院に行くことも辛い。そこでカイカイ達の背中に自分たちを乗せて、体内であればどこでも無料の福祉カイカイタクシーを運営して欲しい。

 

ぜ分の死んだ後の財産相続で、自分の嫁や子供ともめている白血球も多くいる。そこで、紛争が速やかに解決するように、無料の法律相談『カイカイ法テラス』を創設して欲しい。

 

ゥ灰蹈覆流行してからカラオケに行けなくなった。きっと水疱瘡ウイルスとコロナウイルスは友達だろうから、なんとかコロナウイルスに、世界中から消えてもらうように説得して欲しい。

 

その内容を聞いた子カイカイ達は一斉に地面に唾を吐き、大声でシュプレヒコールを繰り返した。

 

「殺せ!殺せ!殺せ!」「無条件降伏しか認めるな!」「殺せ!殺せ!殺せ!」

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月11

ふるかわひであき

カイカイ 27

激戦!

 

免疫細胞主力部隊は北に向かい、戦った。

 

免疫細胞達は驚いた。

 

カイカイ達は50年前に比べて、はるかに強くなっている。

 

キラーT細胞「これほどカイカイ達が強くなるとは・・・」

 

マクロファージ「いえ、カイカイ達が強くなったのではありません」

 

キラーT細胞「姫様、どういうことでございますか?」

 

マクロファージ「私たちが弱くなったのです」

 

キラーT細胞「そういえば、確かに最近妙に疲れるし、身体がだるいです。これはいったい、どうしたというのでしょう?」

 

マクロファージ「はっきりと言いましょう。加齢です」

 

キラーT細胞「ハウスですか?SBですか?ククレ?ボン?」

 

マクロファージ「あほらしくて突っ込む気にもなれません」

 

キラーT細胞「そういえば最近、ふるかわひであきのバカタレは『杜の健康スッポン黒酢』のテレビショッピングに強く興味を持っていました。40代女性が20代にしか見えないし、ご愛用者の感想を聞くと、なんだか身体が羽のように軽くなったとか、階段をスキップして上がれるうえに、息も切れないんですよ、とか、マラソン大会に出て、みごと完走した70代のおじいさんとかに感動し、今から30分間、オペレーターを増員し、しかも、今なら初回の方限定で、一か月間無料でお試しいただけて、なんとその上に送料無料!ただし先着150名様のみという言葉に思わずスマホを取り出し、なんども電話しようとしていました」

 

マクロファージ「相変わらずのバカタレですね。あれは死ぬまで治らないから仕方ないのです。5歳児の時からさほど知能と行動パターンは変わらないのです」

 

キラーT細胞「そうですよね。前に穴の開いた包丁セットを買って、すぐに切れなくなって自分が切れてましたからね。あのときも100セット限定で、今ならまな板が付いて、お値段なんと半額で、しかも、いまならもう一本プレゼントキャンペーン中。親戚やお友達にプレゼントしたらきっと喜ばれますよという口車にまんまとひっかかり、母親にその包丁をプレゼントしたら、喜んでもらえるどころか、こんなしょうもないもん買うて、あんさんのアホ〜は死ぬまで治りまへんて30分くらい説教されてましたからね」

 

マクロファージ「まったくつける薬がありません」

 

キラーT細胞「今はフジ医療器の最新型マッサージ機を狙っているようですが、あまりにも高価なのと、置く場所に困るという理由であきらめているようですが、新聞の通販でお値段が半額になっているのを見て、大いに悩んでいるようです」

 

マクロファージ「全く人の気も知らないで。今に大変なことになるのに・・・」

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月10

ふるかわひであき

カイカイ 26

突撃せよ!

 

カイカイ「それでは今から突撃を開始するが、全軍を二つの部隊に分ける。半分は俺と一緒に神経細胞を伝って南に下り、下腹部を目指す。もう半分は北に向かい、顔面を狙え」

 

子カイカイ達「カッカッカッカイ〜!」

 

カイカイ「よし!これが最後の決戦だ!ものども、かかれ〜〜!!」

 

プウォ〜、プウォ〜とほら貝が鳴らされ、進軍ラッパがトテチテトテチテタ〜と鳴らされ、いったい何時代なのかわからなかったが、とにかくカイカイ達は進撃を始めた。

 

カイカイを隊長にした南へ向かうチームに、白血球達が襲い掛かる。

 

しかし、白血球達にはカイカイ達を防ぐほどの力がなかった。

 

どの白血球もなんだか弱っていて、勢いがなかった。

 

カイカイは不思議に思った。

 

50年前の勢いが白血球達にはもう、ない。

 

それが何故だかよくわからないが、それと同時に自分の力がはるかに強くなっている。

 

何故だかはわからないが、とにかく現実は、自分には無敵のパワーがみなぎっており、手あたり次第白血球を殺すことができるということだ。

 

カイカイ達の鋭い爪は、白血球達を次々に殺していった。

 

それはまるで赤子の手をひねるように、いとも簡単なことだった。

 

免疫細胞達はあわてふためいた。

 

あの独房に閉じ込めていたひ弱なカイカイが、ここまで巨大化し、力を付けるとは夢にも思わなかった。

 

やはりあの時殺しておくべきだったと、後悔しても始まらない。

 

カイカイの情報をいち早く入手した樹状細胞は、すぐにキラー細胞やマクロファージ、リンパ球などに援軍を要請した。

 

樹状細胞「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。本日未明、我々はカイカイ達と戦争状態に入れり。敵はふたてに分かれ、一方は南に下がり下腹部へ、もう一方は北に向かい、顔面から頭部を狙っている模様。至急防戦体制に入られたし!」

 

免疫細胞達はあわてた。北にある、顔面から頭部を占拠されるとえらいことになる。

 

三叉神経が破壊され、頭痛、めまい、吐き気、難聴、視力障害、顔面麻痺などのきつい症状が出てしまう。

 

なんとかそれだけでも防ぎたい。

 

免疫細胞達は全軍を北に向かわせた。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月9

ふるかわひであき

カイカイ 25

屍を越えてゆけ

 

白血球はよろよろとカイカイの前に行き、年老いてしわだらけの手でおにぎりを渡した。

 

カイカイはその優しさに、涙を浮かべながら食べた。

 

カイカイは白血球の両手を、自分の両手で優しく包み込んだ。

 

カイカイ「ありがとうございます。ありがとうございます。本当になんとお礼を言えばいいのか・・・」

 

その時、カイカイに異変が起こった。

 

白血球の手を握った瞬間、カイカイの中に強烈な怒りのエネルギーが湧いて来た。

 

自分ではどうすることもできないほどの怒りだ。

 

カイカイの両手の爪が、戦闘モードの鋭い刃に変わってきた。

 

カイカイ「だ、だれか、俺をこの白血球さんから引き離してくれ!」

 

屈強な子カイカイ達が5人がかりでカイカイを引き離そうとしたが、無理だった。

 

カイカイは必死で自分をコントロールしようとした。

 

その時、白血球がつぶやいた。

 

白血球「カイカイ君よ、もうかまわんよ。ワシを殺しなさい。ワシももう年じゃから、いつ死んでもかまわん。ワシら白血球も、君らウイルスも、役割は違うかもしれんが、同じ仲間なんじゃよ。敵も味方もひとつ。正義と悪もひとつ、生きるも死ぬもひとつのことなんじゃ。わかるな。ワシはあんたで、あんたはワシなんじゃよ」

 

そう言うと、白血球は、カイカイの刃と化した鋭い爪に飛び込んで、自分の喉を刺した。

 

自分の爪の先で無残に息絶えた白血球を見て、カイカイは涙で白血球の名前を叫び、弔いの歌を歌った。

 

♬「白血球さ〜ん」「は〜い!」好き好き好き好き好き好き〜愛してる〜好き好き好き好き好き好き〜白血球さん。とんちは鮮やかだよ白血球品、度胸は満点だよ白血球品、いたずら厳しく白血球品、だけど喧嘩はからっきしだよ赤血球品♬

 

歌い終わるとカイカイは自らの手で、白血球を丁寧に埋葬した。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月8

ふるかわひであき

カイカイ 24

再開

 

年老いた白血球はエコバックから、梅干しの代わりにアミノ酸が入ったタンパク質おにぎりを3個取り出して、よろよろとカイカイの前に進んだ。

 

カイカイ「お〜、これは懐かしい!白血球の○○さんじゃないですか?」

 

白血球「・・・はぁ?」

 

カイカイ「ですから、いつも食べ物を下さる、白血球の○○さんですよね?」

 

白血球「へぇ?」

 

カイカイ「白血球の○○さんですよね?」

 

白血球「あんた、もうちょっと大きい声で言ってくれんと聞こえんよ」

 

カイカイ「いつも食べ物を下さる、白血球の○○さんですよね?」

 

白血球「よろしい。今度からそのくらい大きな声で話しなさい」

 

カイカイ「すいません、わかりました」

 

白血球「いやぁ、あんたにはすまんことをした。もっと早く食べ物を持ってくるはずじゃったが、最近ワシももうろくしての、すっかり物覚えが悪くなっての、毎日の予定が立てられなくなったのじゃ」

 

カイカイ「そうなんですか・・・」

 

白血球「それで今朝、ふっとカレンダーを見たら、今日の日付に赤丸がしてあっての、その下に、カイカイ君におにぎりって書いてあったのじゃよ」

 

カイカイ「そうなんですか」

 

白血球「さぁ、そこまでは良かったんじゃが、そこからが問題じゃ。そのカレンダーの年号を見たら、なんと平成10年じゃったよ。それでばぁさんに今は平成何年じゃ?と聞いたら、ばぁさんが言うには、今は令和2年というではないか!」

 

カイカイ「そうですね。今は令和2年です」

 

白血球「それでワシは慌てて、ばぁさんを叱りつけてやったのじゃ。ばぁさん!なんでもっと早く言わんのじゃ!てな。そしたらばぁさんが、平成10年から毎日ずっと言ってるけど、ワシが、はいはい分かったといった2分後にはもう忘れてしまって、おまけにばぁさんもそれを忘れてしまって、しまいにはお互いが誰だかわからんようになって、毎朝、初めまして、あなたはどなたですか?という会話を何十年も続けておったんじゃが、そのうちに地域の民生委員の人が訪ねて来て、これはえらいことだから、うちにヘルパーを派遣すると言うことになっての、それでそのヘルパーさんが今朝から来てくれての、カレンダーの赤丸を見て、これはなんですか?というから、ワシは、これはカイカイ君の、あ!カイカイ君を忘れてた!ということになっての、それでワシは、ワシは、ワシは、あれ?」

 

カイカイ「どうなされました?」

 

白血球「ワシはいったいなんでここにおるんじゃろう?」

 

カイカイ達が一斉にズッコケた。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月7日

ふるかわひであき

 

カイカイ 23

結団式のカイカイ

 

カイカイは綺麗に整列した子カイカイ達を眺め、胸が熱くなった。

 

カイカイ「進撃にあたって、我々カイカイ族の結束を高めるカイカイ国歌を歌う」

 

子カイカイ達「カッイ〜!」

 

カイカイ「この歌は、カイカイ族のスーパーロックヒーロー、カイカイバンドの甲斐甲斐よしひろ先生が作られた歌だ。この歌を歌うと我々カイカイ族は勇気百倍瑠璃の色となる。こころして歌え!」

 

子カイカイ達「カッカッカッカイ〜!」

 

→カイカイ語では「カ」が多いほど形容詞が強調される。カッカッカッカイ〜は「めっちゃカッコええやん!はよ聞かせて〜な〜」という意味になる。

 

カイカイは胸に手をあてて歌い始めた。

 

♬カイカイ〜カイカイになる時、ア〜ハ〜それは今〜カイカイ〜引き裂かれた夜に〜お前を離しはカイカイ〜♬

 

子カイカイ達の叫び声「カッカイ〜!」

 

♬生きるってことは、一夜限りのワンナイトカイカイ〜矢のように走る時の流れでカイカイ踊ることさ。今夜お前はカイカイ、もう泣かないで、息がつまるほどに愛の痛みをカイカイしてくれ〜♬

 

子カイカイ達の叫び声「カッカイ〜」

 

カイカイ達の士気は大いに盛り上がった。

 

♬銀幕の中泣き顔の、カイカイ達のように、今が過去になる前に、俺たち走りだそう〜〜だから!カイカイ〜カイカイになる時、ア〜ハ〜それは今〜カイカイ〜引き裂かれた夜に〜お前を離しはカイカイ〜♬

 

カイカイは自らアルトサックスを取り出し、間奏の旋律を見事に演奏した。

 

子カイカイ達の情熱がピークに達すると、なんと、子カイカイ達の身体が大きくなり、カイカイと同じ大きさになった。

 

カイカイはこの時を待っていた。

 

カイカイ達は殺気立ち、そのあり余った力のはけ口を探した。

ちょうどその時、年老いた白血球がひとり、ふらふらとカイカイ達の前に現れた。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月6日

ふるかわひであき

カイカイ 22

カイカイの復讐

 

今ならやれると、カイカイは確信した。

 

その理由は分からないのだが、負ける気がしないのだ。

 

目を閉じると、カイカイが負けたあの日、自分の目の前で多くの仲間が殺され、そして食べられたことが走馬灯のように蘇った。

 

あの悔しさは忘れない。

 

またその光景に恐れをなし、自分だけは捕虜になっても助かりたいと思った情けなさや惨めさも決して忘れはしない。

 

だけど、どうしようもなかった。

 

ただただ白血球の恩情にすがって生き延びるしかなかった。

 

白血球の中には優しい人もいて、ときどきタンパク質やアミノ酸などのミネラルをわけてくれた。

 

しかし、いつのまにか白血球達はカイカイのことを忘れ去った。

 

そして今、なぜか体中に精力が満ちあふれ、この50年間、ずっと忘れていた「戦う」という感情がとめどもなくあふれてきた。

 

カイカイはまず、仲間を増やそうと思った。

 

その方法はカイカイ族なら誰でも知っている。

 

長老から代々教えられるのだ。

 

カイカイは長老に教わった呪文を唱えながら、強く念じた。

 

♬この世にカイカイ様が 本当にいるなら あなたに抱かれて 私は死にたい

あぁ、湖に 小舟がただひとつ やさしく やさしく 口づけしてね

増えていく 増えていく カイカイのように♬

 

やがてカイカイの口の中から小カイカイが無数に吐き出され、カイカイの前に整列した。

 

カイカイ「いいかものども、よく聞け!」

 

子カイカイ達「カイ〜!」

カイカイ「今から我々の手でこの身体を頂く!」

 

子カイカイ達「カイ〜!」

 

カイカイ「50年前は不覚をとって、仲間たちを大勢死なせてしまった。しかし、今回は決して負けない!なぜか負ける気がしないのだ!」

 

子カイカイ達「カイ〜!」

 

カイカイ「まずは宿敵、白血球どもを撃破する!ものども、準備はいいな!」

 

子カイカイ達「カイ〜!」

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月5日

ふるかわひであき

 

カイカイ 21

カイカイの目覚め

 

カイカイが神経細胞内独房に閉じ込められて五十有余年。

 

今まで元気がなく、ひ弱だったカイカイの身体に変化が現れた。

 

まるで思春期を迎えたティーンエージャーのように体中に力があふれ、心はやる気と闘争心で包まれた。

 

それと同時に、足に繋がれた鉄の球がなんだか軽く感じるようになってきた。

 

今までカイカイがいくら動こうとしてもビクともしなかった鉄の球が、カイカイが足を動かすたびにガラガラと音を立てて動き出した。

 

カイカイは嬉しくなった。

 

その勢いで足をグルグル回すと、鉄の球はカイカイの右足を軸にして鎖をビュンビュン言わせながら、宙をグルグルと回った。

 

カイカイの力が強くなったのか、あるいは、鉄の球や鎖が古くなってもろくなったのか、あるいはそれが同時に起こったのか・・・。

 

グルグル回しているうちに、バチンという音を立てて、鉄球が鎖からちぎれて飛び、鉄のドアに当たり、ドスンという鈍い音を立てた。

 

50年以上放置されていたカイカイの独房には、一人の監視もいなかった。

 

カイカイはふるかわひであきの免疫細胞達から完全に忘れ去られていた。

 

そのことに気付いたカイカイは、鉄の球をまるでソフトボールを投げるように、軽々と鉄のドアにぶつけた。

 

ドアにはめられていたでっかい南京錠はいとも簡単にはじけ飛んだ。

 

カイカイがドアを思いっきり蹴飛ばすと、ドアはバタンと音を立てて前向きに倒れた。

 

カイカイは自分の腕、胸、足をみて、その変化に驚いた。

 

閉じ込められた時よりも10倍は大きく、太く、たくましくなっていた。

 

カイカイはニヤリと不気味に笑った。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月4日

ふるかわひであき

カイカイ 20

その頃ふるかわひであきの体内では・・・

 

昭和41年に神経細胞内独房に閉じ込められた水疱瘡ウイルスのカイカイは、暗い独房の中で、じっと再起の日を待っていた。

 

最初は命さえ助かればそれだけで幸せだと思っていたカイカイだが、だんだんと光の入らない独房の生活が嫌になってきた。

 

そうかと言って、足にはめられたでっかい鉄の玉があり、身動きできない。

 

たとえ鉄の玉が取れたとしても、独房には頑丈な南京錠がかかっている。

 

カイカイにはどうすることもできない。

 

カイカイに出来ることと言えば、仲間のカイカイと暴れまわった楽しい日々の思い出を振り返ることだけだ。

 

あの頃は良かったなぁ・・・。

 

仲間のカイカイ達と、幼稚園児の体内に次々に侵入し、白血球達の攻撃をかわしながら、体中に発疹や水ぶくれを作って暴れまわった。

 

もうあんな楽しい日々は戻っては来ないのだろうか・・・。

 

カイカイにできることは何もなかった。

 

ほんの少しの希望もない味気ない日々の繰り返し。

 

そんなカイカイにもたったひとつだけ、楽しみがあった。

 

それは歌を作ることだ。

 

自分で作った歌を心の中で歌いながら、カイカイはひたすら暗い独房生活に耐え続けた。

 

♬カイカイ カイカイ 水疱瘡だよ〜 カイカイ カイカイ ブツブツができる〜 カイカイ カイカイ 本当はイタイイタイだよ〜 カイカイ カイカイ 水疱瘡だよ〜♬

 

仲間と過ごした過ぎし日々を懐かしんでは、毎日涙を流すカイカイであった。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月3

ふるかわひであき

カイカイ 19

さらにさらに時は流れていく

 

7月19日日曜日天気は晴れ。気温26度

 

昨日の夜から痛くて眠れない。

 

昨日医者に行くべきだった。

 

後悔しても始まらない。

 

休日診療所に行くべきか・・・。

 

しかし、今日も仕事があるから、診療所に行く時間がない。

 

いったいなんの病なんだろう・・・。

 

ひょっとしたら筋肉痛だろうか。

 

そう言えば重い荷物を持って長時間歩いた記憶はある。

 

けどなぁ、今までもいっぱいそんなことはあったけど、こんな風にチクチク痛んだりしなかったからなぁ。

 

チクチクした痛みはジクジクした痛みになり、やがてジンジンした痛みになり、ついにはズキズキドカドカした痛みになってきた。

 

これは虫歯に匹敵する・・・いや、それ以上だ。

 

困ったぞ。

 

きっと今夜も痛みで眠れない。

 

なんだかだんだんとイライラしてきたぞ。

 

痛みは人の人格を変えてしまうというが、納得できるな。

 

痛いこと以外は何も考えられなくなってきたぞ。

 

痛み止めを飲んだらいいのかなぁ。

 

バッファリン?しかし、素人診断は危ないかなぁ・・・。

 

今日もブログを読んで免疫機能を高めましょう。

9月2

ふるかわひであき